英語を話したい。海外ドラマや映画を字幕なしで見たい!将来は子供の留学を視野に入れている。
そんな時に必要になって来るのは、やはり語彙力です。
単語量を増やすことで、英語の理解力が上がり楽しくなるのはもちろん、英検やTOEICは語彙力、単語力が大事ですよね。
文章を理解するためには、その文章の中の単語を95~98%知っておかなければ完全に理解することができません。
また、英単語は知っているけど使う場所がないと、忘れてしまうのが人間。
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが言っているように、「人間の脳はそもそも復習しないと忘れるように出来ている」わけです。
今回は、英語のボキャブラリーを増やしながら、活用することで楽しめるボードゲーム「スクラブル(SCRABBLE)」をご紹介します。
英語の単語量を増やすボードゲーム「スクラブル」とは?
アメリカでは、子供からお年寄りまで楽しむ定番ゲームです。
アルファベット1文字とその点数が書かれたコマを、クロスワードパズルのようにして並べて得点を競います。
もちろん、英単語の語彙力が必要で、単語量が多い人ほど有利にゲームを進められますが、コマを置く位置によってボーナスが入るなどゲーム性も高く、勝敗はわかりません。
小さい子供には難しいのではと思われがちですが、頭が柔らかいからか、意外とひらめくようです。
または大人と一緒にチームで参加したり、辞書の使用を許したり、あるいは特別ルールで人の名前などもいい(本来のルールでは固有名詞は不可)としたり、その場のルールを作ることができます。
高得点を取ったり取られたりという状況では盛り上がります。楽しく英語に親しむことができる知育ゲームです。
日本語でいうと「もじぴったん」のようなゲームです。もじぴったんも、子供の語彙力アップのためだけでなく、大人も夢中になる面白さがあります。
スクラブルの遊び方
- プレイ人数は2~4名
- ゲーム終了時に高い得点の人が勝ち
- ボード上にコマを並べて英単語を作り、点数を競う
- 公式大会での辞書の使用は禁止
小さな板状の木製ピースにアルファベットとポイント数が書いてあり、最初に全員7ピース取ります。その時に、どの文字かは見ないように取ります。
ゲームに袋が付いているのはそのためで、コマを袋に入れておいてその中から取ります。
自分が取った文字を使って英単語を作り、マス目の付いているボードに並べていきます。
ボード中央からスタートし、二人目からはボード上の単語の中の一文字に続くように、左右上下にピースを並べます。
自分の作った英単語内のピース上に書かれているポイントの合計が、その回の獲得ポイントになります。
ボード上にはボーナスポイントが書いてある部分があり、それに応じてポイントが加算されていきます。
使用した分のコマを袋から取り出して、常時7個になるようにしておきます。
英単語を作れない時は、1回パスしてコマを交換することができます。
袋の中のコマがなくなり、プレイヤーの一人が手持ちのコマを使い終わったらゲーム終了です。
またコマが余っていても、プレイヤー全員が英単語を作れなくなった時点でもゲームは終わります。
スクラブルで英語の語彙力をつけるには?
スクラブルは英単語を並べるゲームなので、英語の語彙力は必須です。
単語がひらめかない場合は、辞書を使って単語を見つけていきます。
ダラダラと調べていてはゲームがしらけてしまうので、辞書を使う場合は制限時間を設けることをおすすめします。
- 自分のターンの時に辞書を使用して調べる
- 自分の前のプレイヤーのターンの時に辞書を使える
などをプラスして、辞書を使うにも緊張感が味わえますし、その間は集中力を使うので調べた単語も覚えやすくなります。
スクラブル専用の辞書を使うと、単語を見つけることが簡単になりますが、単語の説明がシンプルかつ英語なので、多少の語彙力がある人向けだと思います。
単語を調べるとき、スマホを使うのはあまりオススメできません。
小さな英語辞書でもいいので、自分で辞書を使って調べることが単語量を増やすことに繋がると思いますよ。
英語の語彙力が少なくても勝てるボードゲーム
スクラブルは、英単語をより多く知っていた方が有利なゲームなのですが、語彙力以外の要素でも十分に勝てるところが面白い所です。
- 手持ちのコマの引き運
- ボードのボーナスポイント上に単語を作るひらめき
- 先を読んで単語を配置できるかという判断能力
このようなゲーム性もあるので、英単語学習としてだけでなく楽しくゲームを進めることができますよ。
週末お子さんと遊ぶことで、英語の単語量を確実に増やすことができる遊びです。
スクラブルの基本的なルール
スクラブルに少し興味が出てこられた場合は、ちょっと読み進めてみてください。
スクラブルの基本的なルール、単語の作り方などお子さんがプレイできるかどうかチェックしてみてくださいね。
英単語の作り方ルール
- 英単語は2文字以上
「A」など1文字だけはNG。「AS」など2文字以上はOK。
- 固有名詞・接頭辞・接尾辞・記号が必要な英単語は使用できない
固有名詞:人名・地名・国名などで、英語の場合は頭文字が大文字で表記されるもの。
接頭辞:un~・pre~・dis~など語根の前につくもの。
接尾辞:~fy・~cy・~anceなど語根の後ろにつくもの。
記号が必要な英単語:アポストロフィー(’)などを使う英単語。
- 英語辞書に載っていないものはNG
スラングなどでも、英語辞書に載っていないものは使えない。
公式大会では辞書は使用できませんが、家庭で遊ぶ分には使用して語彙力を高めることをオススメします。
新しい単語を覚えるのにも、スペルをチェックするのにも有効ですが、ゲームをだらけさせないためにもタイムリミットは必要です。
- 単語の活用形もOK
「play」に三単現のsをつけて「plays」にしても、過去形の「played」にしてもOK。
コマの置き方
- 最初はボード上にある☆マークに、英単語が重なるように配置。
- 上から下・左から右で英単語を作る(斜めはNG)
- 最初のプレイヤー以外は、ボード上にある文字に繋げて英単語を並べる。
スクラブル得点の集計方法
スクラブルの点数表です。
コマ種類 | コマの数 | 点数 |
---|---|---|
A | 9 | 1 |
B | 2 | 3 |
C | 2 | 3 |
D | 4 | 2 |
E | 12 | 1 |
F | 2 | 4 |
G | 3 | 2 |
H | 2 | 4 |
I | 9 | 1 |
J | 1 | 8 |
K | 1 | 5 |
L | 4 | 1 |
M | 2 | 3 |
N | 6 | 1 |
O | 8 | 1 |
P | 2 | 3 |
Q | 1 | 10 |
R | 6 | 1 |
S | 4 | 1 |
T | 6 | 1 |
U | 4 | 1 |
V | 2 | 4 |
W | 2 | 4 |
X | 1 | 8 |
Y | 2 | 4 |
Z | 1 | 10 |
このほかに、ボードに書かれた「DOUBLE LITTER SCORE」(文字の得点が2倍になる)・「TRIPLE WORD SCORE」(単語の得点が3倍になる)マスなどがあり、得点を集計する際には計算も必要になります。
余談:どのくらいの語彙数で海外ドラマは楽しめる?
海外ドラマや映画、発音もさることながら、わからない単語が多いと字幕なしでは全く楽しめませんよね。
医療系ドラマなど専門用語が多いもの以外で、日常生活を描いたドラマなら英語の語彙数が15,000語くらいあれば楽しめるようになって来ると思います。
ネイティブの中学生の語彙数は、約20,000語だと言われています。
一方日本の中学校卒業レベルだと約1,000語程度。留学などを考えているのであれば、簡単な日常会話ができるレベル5,000語程度は欲しい所です。
ドラマや映画、洋書を楽しむのも、日常会話を楽しむのも英語の語彙力次第です。使わないと忘れてしまうので、ゲームを楽しみながら単語量を増やし、どんどん活用していくことをおすすめしますよ。