ひらがなが読めるようになるのは、だいたい平均して4歳~6歳。
6歳くらいまでには46音が読めるようになると言われています。
え?うちの子ひらがな全部読めないけど?!
って焦りました?はい。うちの子も5歳でひらがながほとんど読めません。
子供の成長は個人差がありますよね?めちゃめちゃ早い子から、ゆっくりのんびり目な子、最初に文字に興味を持つ子もいれば、ミニカーで遊ぶのがライフワークの子まで。
早い子だと、3歳くらいから文字を書くようになったりしますよね?これって、毎日読み聞かせとかしてるからでしょうか?
家では夜寝る前に毎日本を読んでますし、子供も本が大好きなのですが、ひらがなには興味がないらしく全く覚える気がありません(笑)
友人に尋ねると、小学校入学までにひらがな・カタカナの読み書き、九九の暗唱までさせてると言われて、ガーン・・・となった記憶があります。すぐに気を取り直して、そういう家庭もあるんだな。ま、いっか。と思うようにしました。
解決には全くなってないんですけどね。
でも、こんな私でも一つだけ気を付けている点があります。それは、「子供に自信を持たせる」ということです。
東大に合格する学生は、早生まれの子が少ないという統計があるんですよね。
早生まれの子は、4月生まれの子に比べると1年近くの開きがありますよね?家の子も学年末生まれの子なので、同じクラスの子と比べると体格からできることまで確実に開きがあります。
それは小学校入学時点で、かなり能力の開きがあるってことですよね?
そこで、「友達ができるのに自分ができない」という劣等感を持たせないように、何か一つでも得意なものを持たせる。頑張れば上達する。努力する過程を楽しむ。ということを意識して行っています。
あ、別に東大に行ってほしいわけじゃなくて、人生を楽しんで欲しいだけなんですけどね。
前置きが長くなってしまいましたが、今回はひらがな学習のススメです。
ひらがなはいつから読める?
ひらがなは6歳ごろまでには、46音全部読めるようになるらしいんです。
保育園や幼稚園の年長さんから、ひらがな学習を取り入れている園もありますよね?
家の子が通っている幼稚園では、文字教育(読み・書き)はしない方針なんです。モンテッソーリ教育を取り入れた幼稚園なのですが、その理由は5歳ころまでの子供は文字を「形(絵)」として認識することはできるが、「文字」として認識するのが難しいからだそうです。
その方針について、多くの親たちは「家で文字を教えるからいいや」って話していたんですよね。あ、家また遅れてる・・・
モンテッソーリ教育では、子供が文字に興味を持つ時期は3歳半~5歳半の間に訪れるとされています。子供が文字に興味が出た時期に、文字に触れる環境が用意されていれば、子供は集中して文字を獲得していくわけなんですね。
子供が何かに興味が湧く時期を敏感期と呼ぶのですが、その敏感期が訪れる時期は人それぞれ。子供が文字に興味を持つ時期もそれぞれというわけなんです。
1~2歳用のひらがなプリント教材なんかも出てますし、漢字を教える幼稚園まであります。4歳までにひらがな読めなかったらヤバい。なんて書いてある学習系のサイトも見かけたことあるので、ひらがなが読めなかったら確実に焦ってしまいますよね?
でも、3歳くらいにひらがなが読み書きできる子が優れていて、能力が高いわけではないって思うんですよね。その子が文字に興味を持ち、そこに学べる環境があったから早くにひらがなを習得できた。という考え方の方がしっくりきませんか?
「ひらがなが読める=子供の能力が高い・頭がいい」というのはナンセンス。幼児期に身に着けておきたい大切なことは、他にもたくさんあります。小学校に入れば、いずれ読めるようになりますしね。
周りに流されずに子供を良く観察して、興味が出るのを待つというのも一つの方法として覚えておいて欲しいです。
ひらがなが書けるのはいつから?5歳で書けないと遅れてる?
3、4歳の子供の手や指の骨格は未完成なんですね。
なので、鉛筆を上手に持てなかったり、線がうまく引けなかったりするのは当たり前です。
幼児期に間違ったえんぴつの持ち方で覚えてしまうと、矯正するのが大変だとおっしゃっている小学校の先生も多いです。
4、5歳になればひらがなが書ける子も少なくないですし、結構焦ったりしますよね?
でも、5歳までにひらがなが書けるようにならないと!という基準なんかありません。
焦りは禁物。ここで焦って無理やり文字を書かせて、勉強嫌いになってしまったら大変です。
ここで私が気を付けているのは、筆圧です。色々なサイトを見ていると、「強く書く・筆圧を強くする」というのが主流です。指先を強く使うことで脳を刺激するというものです。
が、私は逆。
筆圧が強すぎると、ノートを取るようになった時、指が疲れてしまってたくさん字が書けませんよね?後から矯正するのも大変そうなので、絵や文字らしきものを書くとき、子供には「やさしく書こう」と言っています。
握力を付けたり、指先を使うのは、他の道具や楽器などで十分補えますしね。
ひらがなはいつから教えるのがいい?
これは、正に子供が興味を持った時です。
その時期は子供によって違います。どちらかと言えば、女の子の方が文字に興味を持つ時期は早いかと思います。
さらに、女の子だとお手紙を書きたい。なんて可愛らしい感情が芽生えてくるので、文字を習得するのが早くなるんですね。
そのタイミングを見逃さないことは結構重要ですね。子供が「これなんて読むの?」「名前の書き方教えて」って聞いてきてくれたら、その時!です。
でも、本をぼーっと見ているだけ、みたいにかなりわかりにくい表現をしてくる子もいます。その時は、文章を指で追いながら読んでみて、子供の反応を確認してみてください。
とは言え、文字を覚えると、子供の世界が広がることは確かですよね?
親ができることは、子供がひらがなに興味を持ったことを見逃さないこと、そして興味を持つ環境を作ってあげることではないでしょうか。
ひらがなを教える順番は「読み」から
まずは、「読み」からが基本です。
先ほどもお伝えしましたが、幼児期は「文字」を「絵」として認識します。
ひらがなを書くことから始めることは少ないとは思いますが、同時に進めてしまうことはあるかと。
読めないものを書くのは、絵を模写しているのと同じ感じですよね。読み・書きを同時に進めると、子供の負担にもなりますので、まずは読みから始めてみてください。
ひらがな学習の環境を整えるには?
絵本を開かないと「ひらがな」に触れられない環境より、「ひらがな」が目につくところにある環境の方がオススメです。
壁にひらがな表を貼っておくのも一つの方法ですが、遊びやゲームに文字を取り入れるなど積極的にひらがなに触れられると、より一層子供の興味は増しますよね?
無理に教えなくても、自然に子供の目に触れるようにすれば、小学校に入って文字を習う時にスムーズに理解できるでしょうし、ゲームで楽しく学習を取り入れることで、学ぶということへのハードルも下がります。
では、実際に人気の高い「ひらがなおもちゃ」「ひらがなゲーム」をご紹介しますね。
ひらがなおもちゃの定番:ひらがな積み木
ひらがな積み木には、主にペタンこで手に持ちやすいタイプと、サイコロタイプに分かれます。
薄いタイプのひらがな積み木は、かわいいイラストと一緒にひらがなに親しむ感じのものが多く、ひらがなサイコロ積み木は文字遊びなどゲームとしてひらがなを楽しむタイプです。
家で使っているのはサイコロ積み木です。重たいですけど、遊びの幅が広がるのはこっちのタイプだと思いますよ。
【ミッフィー ブルーナ文字あそび】
- 対象年齢:3歳から
- 外寸:33×33×5cm
- 積み木:6×6×1.5cm(全60ピース)
ブルーナ好きにはたまらない、ミッフィーのひらがな積み木。
表には、あの絵本で見た!というイラスト。裏面にはひらがなと書き順、カタカナとローマ字が書かれています。
日本製の素材はブナ・ニレ・楓などの広葉樹、海外製はラバーウッド材が使われています。塗料は玩具基準(ST)や、ヨーロッパのCE(EN71)に適合しています。
ひらがなを覚えながら、つみき、ドミノ遊びができますよ。
【郡上八幡のもじ積み木】
- 対象年齢:1.5歳から
- 外寸:29.5X29.5X4cm
- 積み木:5.4×5.4×1.2cm(全50ピース)
表にはかわいい動物や果物にお野菜、乗り物、家電製品などのイラスト、ひらがな読みと英語、裏面にはひらがな・カタカナ・ローマ字が書かれた積み木。
ひらがな46音に加えて、4枚の無地の積み木が付いています。濁点・半濁点を手書きしたりするのもいいですし、なくしてしまったときのため取っておくのもアリですね。
積み木はシナで、日本玩具協会安全基準合格の塗料を使用しています。最低限の面取りがしてありますが、遊んでいくうちに手に馴染むように配慮されています。
【くもんのNEWひらがなつみき】
- 対象年齢:2歳以上
- 外寸:31.3X37X4.5cm
- 積み木:5.4×5.4×1.35cm(全60ピース)
表には身近にあるもののイラスト、ひらがな読みと英語、裏面にはひらがな・カタカナ・ローマ字が書かれた積み木。ひらがな46音に加え、数字10枚、色4枚となっています。
材質は国産のブナを使用、安全基準を満たした塗料を使って日本で製造しています。面取りもしてありますよ。
ひらがな表も付いているので、積み木を乗せながらひらがなを覚えていけますね。
サイコロ状のひらがな積み木
サイコロ状のひらがな積み木の特徴は、しりとり遊びやクロスワードパズルなども楽しめること。色々工夫しながら、楽しくひらがなを覚えていけます。
一番のオススメはボーネルンドのひらがな積み木です。
【かなつみき:ボーネルンド】
- 対象年齢1歳から
- 外寸:23.5×43.5×8.7cm
- 積み木:4×4×4cm(全54ピース)
積み木54ピースに加え、文字探しができるプレート10枚、かなあそびのほんがセットになっています。
積み木は、色のついた面が「あ」なら、その裏側は「ア」、まわり4面は「い・う・え・お」となっていて、カタカナを覚えるときにもとても便利。
木製プレートの使い方は、「かさ」の絵を見て、「か」の次にくる文字の積み木を探してつなげて遊びます。
プレートに描かれている絵柄は、付属の「かなあそびのほん」に出てきたものばかりなので、見つけやすくなっていて子供のやる気もぐんぐん上がります。
値段的にはかなりお高めですが、ひらがなを遊びながら覚える、効率よく楽しく覚えるには一番オススメです。
素材ははんの木で日本製です。
【ひらがなつみき:公文式】
- 対象年齢:3歳以上
- 外寸:34×21×5cm
- 積み木:3.0×3.0×3.0cm(全50ピース)
立方体の1面はイラスト、他の5面にはひらがなが書かれています。例えば、「あり」のイラストが描かれているサイコロには、1面ずつに「あ」・「い」・「う」・「え」・「お」のア行が書かれています。
「いぬ」のイラストにも同様に。なので、同じひらがなが書かれている積み木は5個あるというわけです。「やおや」や「しんぶんし」など、同じ文字が2個以上使われている言葉も作れますね。
濁音、半濁音、拗音、促音もセットされているので、言葉遊びには最適ですね。
積み木の素材はシナで中国製です。
【郡上八幡のキューブもじ積み木】
- 対象年齢:1.5歳から
- 外寸:38×24×5cm
- 積み木:3.5×3.5×3.5cm(全60ピース)
こちらはイラストなしのサイコロ積み木です。ひらがな、数字、記号、ローマ字が書いてあるので、ちょっと欲張って算数や英語の勉強にも使えます。
無地の積み木が2個入っているので、自分でサイコロを作ることもできますね。普通のサイコロではなく、漢字サイコロを作っても面白いかもしれません。
素材はブナで日本製です。
カードゲーム ひらがなしりとり
「ひらがなを覚える」と言うよりは、語彙力・瞬発力・発想力を鍛えるゲームですが、ひらがなを覚えるのにも使うこともできます。
【しりとりカードゲーム:ワードバスケット ジュニア】
- プレイ人数:2人~8人
- プレイ時間:約5分
- 対象年齢:4歳から
ワードバスケットジュニアの遊び方
- 各プレイヤーに5枚ずつ手札を配る
- じゃんけんで勝った人が山札をめくって、バスケット(箱)に入れる
- バスケットに入ったカードの文字で始まって、手札の文字で終わる単語を考える
- 思いついた人は単語を言いながら、手札をバスケットに入れる
- 手札が一番最初になくなった人の勝ち
対象年齢は4歳からになっていますが、ゲームとして遊ぶにはちょっと4歳では早いかもしれないです。
全くひらがなに興味がない子へ
はい。家も、ひらがなに興味を示さない子の一人です。
ひらがな積み木は、3歳ごろから用意して部屋に放置している状態なんですけど、積み木として機能することもなく現在に至っております。
遅ればせながら、これではやっぱりいかんかな?と思えてきたので、家で時々取り入れている遊びを少しご紹介します。
積み木で子供の好きな単語を作って積みます。そこにボールを転がして、積み木を破壊するという単純な遊びです。
あとは、文字カードをわかりやすい所に隠し、宝探しのように見つけるというゲームもやっています。時々ですけどね。
子供の能力は、ひらがなが読める・書けるで評価されるものではありません。子供の本当の賢さは、幼児期は特に目に見えずにわかりにくいものだと思います。
ついつい周りと比べて「できる・できない」で焦りを感じてしまいがちですが、まずは自分の子供を信じて、好きなことから伸ばしてあげられればと思いますよ。